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大館自然の会について

大館自然の会

 

 

創立   1988年(昭和63年)4月
会員数     102人(2013年5月時点)

代表   伊藤 郁夫

副代表  池島 未和

     大里 良平

​     成田 秀美

     役員選出(2019.4.14)

    

 

 

 

受賞歴

  • ソロプチミスト日本財団・「環境貢献賞」  2000(H12).11.28

  • 東北森林管理局「森からの感謝状」2006(H18).11.21)

  • 秋田県環境大賞(環境保全の部) 2007(H19).9.1

  • 全国育樹活動コンクール「林野庁長官賞」 2009(H21).10.4

  • 全労済地域貢献活動表彰  2012(H24).7.30

  • 平成25年度水環境文化賞  2014(H26).3.18

  • 平成25年度東北水環境保全賞  2014(H26).5.31

 

 

刊行物(地域の環境副読本)

  • 長木川と生き物たち(2000.11.30発行/2001.7.1改訂)

  • ふるさとのとぼトンボは今(2002.9.1発行)

  • 森吉山のクマゲラ(2006.9.1発行)

  • ふるさとのとぼトンボは今ーダイジェスト版(2013.2.20発行)

 

ホームページ

  • 第2期ホームページ(試行版)を開設しました(2014.4.22)

  • 第2期ホームページ(公式版)の運用を開始しました(2014.5.9)

大館自然の会」(以下当会と略記)は,地域における自然保護憲章の実現を目的に,昭和63年4月,「忠犬ハチ公」のふるさとの秋田県大館市に設立された市民団体です。

 

「ふるさとのきれいな空気と水,美しい景観,多様な動植物などを守り,次世代に伝えること」を達成目標として,さまざまな実践活動に取り組んでいます。

 

主な活動として,①長木川源流域(米代川水系)での水源の森(「テロロの森」)づくり,②市民の森における「トンボ公園」づくり,③①および②の活動に関連する水生生物からみた水質調査,トンボ,ホタルなどの生息調査や植物群落調査(シラネアオイ),里山や渡り鳥などの観察会,④地域の自然環境保護に関する啓発活動および学習支援として環境副読本の刊行(無償配布)と普及,⑤環境学習(ふるさと学習や生涯学習)の支援,⑥行政機関への環境保全の提言(例えば,市や県に「野鳥のサンクチュアリ設置要望書」や「トンボ公園整備要望書」)などであり,その活動範囲は水環境保全のみならず,多方面にわたっています。

 

主な活動

・ふるさとの自然観察会・写真展の主催(S63~)

・水環境調査:カジカガエル生息調査(H8)

・長木川環境調査(H9)

・地域の小・中学校への出前講座およびキャリア学習支援(毎年)

・森林学習会・自然観察会の主催(H7~)

・市民,小中学校を対象としたトンボ教室

・水環境保全体験学習会等の主催(H7~)

・カラスの生息調査(市委託事業,H18~)

・大館北秋田地域活動マイスター認定(H19)

・大館市生涯学習フェスティバルへの参画(H23~)

長木川源流域(米代川水系)での水源の森(「テロロの森」)づくり

「テロロ」とは日本各地の水源地帯のブナ林に生息する「アカショウビン」の地方の呼び名であり,森づくりが将来にわたって継続され,テロロが棲み着くような立派な森ができるようにとの願いがこめられています。

 

本活動は米代東部森林管理署の「体験林業制度」を利用し,平成7年から毎年継続されており,これまで市内の小・中・高校・大学,市内外の市民など延べ3069人が参加しています。

 

主な取り組みは長木川源流域の国有林内の複数カ所に保水機能の高いブナを中心とした広葉樹の植樹です。これまで平成7年から延べ5900本の植樹を行うとともに,その生育環境の整備や生育調査なども実施し,順調に生育していることを見極めながら活動に取り組んでいます。

 

同時に,「テロロの森」づくりだけでなく長木川流域全体の水生生物による水質調査,魚類やカジカガエルの生息調査などの水環境調査や環境保護学習会を定期的に主催しています。

 

その成果の一部は環境学習副読本「長木川と生き物たち」として発刊,地域に発信され,環境学習や自然観察会などに幅広く活用され,環境保護意識の醸成と浸透に役立っています。

 

また,保水機能の高い広葉樹林の「テロロの森」づくりの活動は,長木川源流域の水源涵養ならびに水・自然環境保全や生物多様性保全のみならず,地球温暖化防止の取り組みのひとつとして重要な役割を担うものとして評価されています。

市民の森におけるトンボ公園づくり

「トンボ公園」づくりは,地域の水環境の復元による生態系の再生を目指して,平成7年から毎年,大館市の「市民の森」において取り組んでいる実践活動です。

 

「トンボ公園」は当会が市から借用して活動および管理しているもので,その活動は県内では唯一本会のみが行っています。これまで市内の小・中・高校・大学生や市民ばかりでなく,市外では秋田市の他,遠くは東京や神奈川などの首都圏からも活動や観察会に参加があり,これまでの総数は延べ900人以上となっています。

 

「トンボ公園」づくりでは,トンボ池の造成や水質や水生植物を管理してトンボの生息地を再生,保全し,現在16面のトンボ池が完成しています。トンボ公園ではこれまでに41種の生息が確認され,造成と公園の維持管理・整備などによってその種類は少しずつ増えており,県版レッドデータブックの絶滅危惧種であるカトリヤンマや準絶滅危惧種のモートンイトトンボなども発見されています。

 

また,「トンボ公園」づくりと同時に,トンボの市民観察会や自然環境学習会をより安全・快適に実施するために観察路等の公園整備にも取り組んでいます。さらに,活動の成果の一部は環境学習副読本「ふるさとのトンボは今」として発行,配布され,地域の学校の環境学習や自然観察会などに幅広く活用されています。

 

このような「トンボ公園」の造成・整備,学習会・観察会等の主催,活動の発信と啓発活動として環境学習副読本の発刊と普及などの実践的な取り組みによって,世代を問わず多数の人々が地域の自然に親しむことができ,環境保護意識の醸成と浸透に大きく貢献しています。

 

さらに,本活動は秋田県の全県的な環境学習体験講座である「環境あきた県民塾」の平成24年度テーマにも選ばれ,市内だけでなく,広く県民にも周知して実施され,活動の輪が確実に広がっています。

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